株は勝ちやすくも勝ちにくくもある
株式投資を簡単に「株」と呼ぶことが多いようですが、これをギャンブルの一つと捉えるならば、勝ちやすくもあり、勝ちにくい点もあるという、困った一面を有しています。それは、業界を取り巻く経営環境が変われば価格があがりやすくなり、勝ちやすくなります。日本全体の経済が活況を呈せば、外国人投資家などの資金が諸外国から日本市場へ流入し、これもまた勝ちに結びつく要因となるでしょう。
しかし、ギャンブル的な側面から見れば、世界経済全体の流れの中で株価は動いており、バブル経済の頃は良い思いをした人が沢山いたかもしれませんが、リーマンショックやブラックマンデーなどの際には、非常に勝ちにくい状態が長期間にわたって続いていたと考えられます。
世界経済の波を捉えるのは容易ではありません。とりわけ、米国経済が世界の中心的役割を担っている以上、その動向如何によって、勝ちやすい状態にもなりますし、勝ちにくい状態にも直ぐに変化してものだと考えて差し支えありません。
それだけに、以前は「素人は手を出してはいけない」などというジンクスのようなものが存在しました。
インターネットが普及し、誰もが楽しめるようになった昨今、個人投資家も増え、楽しみのひとつとして投資を行う人も少なくありません。それが世界経済の動きを知るきっかけとなったり、経済理論を学ぶ契機となれば、パチンコやスロットマシンにのめりこむよりも十分に価値があるものだと考えられます。
確かに投資は、ギャンブル的な面があるのは否定できませんが、それは、経済という動きの中でのものであり、しっかりと勉強を積めば、それなりの成果・効果が期待できるものなのです。